ごあいさつ

初めまして。toinoya(といのや)と申します。私は愛知県名古屋市で約27年間、個人で編集室を営み、サプリメントの製造販売会社の会員向け月間情報誌の制作(取材、原稿、イラスト、デザイン等)をメインに、イラストマップの制作や取材記事などを請け負ってきました。これらの仕事を通じて、人が健康であるためには食生活や運動などの生活習慣、とりわけ口に入る食事が大切なことを学びました。都市環境での生活が長く、アレルギー体質である自分にとっても、生活を見直すことが大切だと実感し、なるべく農薬が少ない農産物や、食品添加物が少ない食品、本醸造の調味料などを選ぶよう心がけてきました。

約15年前、知人のKさんが三重県いなべ市で作っている、れんげ栽培米のことを知りました。昭和の時代には多く見られたれんげの田んぼ。実は農家が種を蒔いて育て、有機肥料にしてお米を栽培しているのです。Kさんは、れんげ栽培のお米を栽培し、自家用と余ったお米を農協に出荷していました。非常に低農薬で化学肥料は使わず、有機肥料栽培をしていても、出荷すると農薬を使う通常栽培と一緒になって販売されると聞き、「それはもったいない!」と、名古屋市の友人知人と共同購入の形で、れんげ栽培米を扱うようになりました。

名古屋市といなべ市を行き来するうちに、いなべ市の自然環境の良さに惚れ込み、いずれは田舎暮らしをしたいと思うようになりました。そこでコロナ真っ只中の2021年末に思い切って、いなべ市に家を借り、名古屋市との二重生活をスタート。畑も借りて自然農で野菜づくりを始め、れんげ栽培米の共同購入をつづけていました。

いなべ市北勢町阿下喜ではKさん含め、3軒の農家さんが、れんげ栽培を行っていました。ところが、昨年2024年の秋の収穫で、Kさんともう1軒の二人の農家さんが相次いで米栽培を引退されました。お一人は機械が壊れてしまったという理由です。農業機械はとても高価でうんびゃく万円するものもあります。修理にも多額の費用がかかります。

お二人とも後継者はおらず、悠々自適の年金生活のため、今後は旅行などを楽しみながら、ゆったりとした暮らしたいとのこと。二人とも自分の田んぼは営農さん(他の農地を請け負って米や小麦、大豆の栽培を大規模に行う農家)に任せるといいます。ただ1軒残った農家さんは、引き続きれんげ栽培を行いますが、あと何年できるかわからないとおっしゃっています。

全国的な流れだと思いますが、ここへ来て団塊の世代の農家さんたちが続々と米栽培から離れています。つくづく長年の農業政策の結果だと思います。今までお米を作ってくれた農家さんたちには感謝の気持ちしかありません。

私としては、何もれんげ栽培米にこだわらなくても、いなべ市のお米はどれも本当に美味しいので、分けていただける別の農家さんを探せばいい…。しかし…。れんげ栽培米に惚れ込んでいた私は、れんげ栽培米を諦めることができません。

そこで、二人の田んぼを新たに請け負う、若き営農家、(株)88ファームの伊藤隼人さんに、なんとか、れんげ栽培を続けてもらえないかとお願いしたのが2024年秋のこと。普段から低農薬、有機栽培を研究し、安全で美味しいお米づくりを実践している伊藤さん。れんげ栽培は初めてだそうですが、興味をもってくださり、積極的に取り組んでみたいと快諾してくださいました!!

新たにれんげ栽培を手がける伊藤さんを応援し、栽培の過程を紹介し、その良さをPRすること、またいなべ市の自然環境の良さ、自分が借りている畑で実践している自然農のことなどをお伝えしたいと思い、このブログを立ち上げました。よろしければ読んでいただけると幸いです。

ちなみに、toinoya(といのや)は新しくつけた屋号です。toi(とい)はアイヌ語で「土」の意味、noya(のや)も、やはりアイヌ語で「よもぎ」の意味です。なんでアイヌ語?ではありますが、土や草に関係し、人と被らない名前をつけたいと思い、英語やフランス語やいろいろ当てはめながら考えて、行き着いた名前です。「問いの家」にも聞こえて気に入っています。どうぞよろしくお願いします。

長々とした文章にお付き合いくださりありがとうございました。