季節を感じられることが魅力
2025年から、れんげ栽培米の生産を手がけておられる、(株)88FARMの伊藤隼人さんをご紹介します。伊藤家は代々、いなべ市で農業を営んでおり、かつては自分の農地(約1ha)での米生産と牛を飼う畜産を主に行ってこられました。およそ40年前、お父様の春樹さんが、別の方の農地をお預かりして米を作りはじめたことを機に、米、麦、大豆などの土地利用型の農業に転換し、いわゆる営農さんとして耕作面積を増やしてこられました。
伊藤隼人さんは、元々は会社勤めをされており、当時は家業の農業にも全く興味がなかったそうです。ところが、約20年前にお父様が病気で倒れた折に、農作業の手伝いをするうちに、自然にふれる仕事の良さに気づき、季節を感じられることの素晴らしさを実感したといいます。そこで、思い切って会社を辞め、本腰を入れて4代目農家として農業に従事し、現在(株)88FARMの代表を務めておられます。

離農する農家さんが年々増え続けるなか、88FARMでは、現在およそ45haほどの広大な農地を担い、米を主体に、麦、大豆、蕎麦などを生産されています。そして、貯蔵や精米などの設備も完備し、88FARMブランドのお米を、阿下喜ベースやにぎわいの森などでも小売販売しています。ちなみに、88は八十八で「米」ですね。農業の会社としてとても素敵なネーミングです。
安全で美味しい、低農薬のお米づくりを実践
88FARMでは、いなべの環境の良さ(鈴鹿山脈の恵みの水、気候の良さ、土の良さ)を活かして、安全で美味しいお米を生産しています。除草剤1回(田植え時)、消毒(殺虫剤)なしというのは、本当に低農薬の米栽培だと言えます。
そして、2025年(正確には2024年秋から)シーズンから、れんげ栽培米に着手してくださっています。れんげ栽培自体は初めてとのことですが、これまで培った低農薬、有機栽培の知識や経験を活かして、また最新の機械(ドローンなど)も取り入れて、効率よく、安全で美味しいお米づくりに取り組んでいらっしゃいます。
88FARMのサイトを拝見すると、「水田美を守る」とあります。耕作放棄地が増えると草が生い茂って荒れてしまい、美しい里山の風景が失われることに危機感を感じ、山と川と水田がある景観を守っていこうという姿勢にも共感します。米づくりをビジネス、お金の側面からのみ考えるのではなく、景観や文化の側面からも考えておられるところが素晴らしいと思います。美しい田園風景や作業風景の写真もありますので、ぜひ(株)88FARMのサイトをのぞいてみてくださいね。
下の写真は伊藤さんがドローンで、れんげの種まきをしている様子です(2024年晩秋)。ドローンが大きいことに驚きました!



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